【体験談・小説】蓮 僕が最後に見た憧れの情景 後編

【体験談・小説】蓮 僕が最後に見た憧れの情景 後編
「誰か探しているんですか」僕がずっと窓の外を見ているので、店員が聞いて来た。「別に・・眺めているだけだよ」そう言うと僕は、コーヒーを手に取った。待ち合わせまでの、暇つぶしにいつものカフェに立ち寄った時だった。待ち合わせに指定されたのは、大きな通りのスクランブル交差点だった。僕が立っていると、にこやかに手を振って小走りに近づいて来た。待ってましたかと言う問いに、別に今来た所だよと答えた。「素敵ですね、交差点に立っているだけで絵になりますよ」
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