あれは去年の春頃の出来事。
大学に入ったばかりの俺は、先輩に紹介された塾で講師のバイトをすることになった。
待ちに待った大学生活ということで、俺は浮かれ気分で塾講師のバイトも大いに張りきっていた。
その塾には正講師になるための研修期間があり、研修生同士で授業のやり方や黒板の書き方を練習し合っていた。
俺は板書が下手だったので、授業後にひとりで板書の練習にあけくれていた。
そんなある日のこと、いつものように練習していると、「あれ、O君まだやってるの?」と後ろから明るい声が。
チョークの手を止め振り返ると、小野真弓似のSさんがいた。
Sさんとは挨拶くらいしかしたことがなかったので、話しかけられて俺はびっくり。
話をしていくうちに、Sさんがふたつ年上で教師志望の大学生であることなどを知った。
それがきっかけで話すようになり、挨拶プラスアルファ程度の話はするようになっていた。
しばらくそういう関係が続いたある日、Sさんからバイト帰りに「軽く飲みに行かない?」と誘われた。
気軽にOKし、池袋の居酒屋でふたりで飲み始めた。
Sさんはかなりの酒飲みでグイグイとグラスを空けていき、俺もつられて結構酔っぱらってしまった。
店を出た途端にSさんは酔いが回ったのか、俺が腕を貸さないとろくに歩けもしない状態になってしまった。
「大丈夫ですかSさん、電車乗れますか」と聞いても、「ごめんね~O君、こんなになっちゃって~」とか言ってるので、ひとまず近くの公園のベンチに座らせた。
ぐったりしているSさんを見ながら、俺はこれからどうすればいいんだ?と呆然と立っていた。
この状態じゃ電車にも乗れないし、ひょっとしたら朝までここにいなくちゃいけないのかよ、とか考えていた。
とりあえずコーヒーでも買ってきたほうがいいかな、と自販機に向かおうとすると・・・。
「ねえ、怒ってる?」と聞いてきた。
「いやもう全然そんなことないです。それよりコーヒーかなんか飲みますか?」
「いいから隣に座って!」
Sさんは苛立たしげに言う。
ドキッとした。
高校時代は部活ばかりやっていて純情だったので、女の子と付き合ってもキスしかしたことがなかった。
Sさんの隣に座った瞬間、「好き・・・」と言って、頭を俺の肩に乗せるではないか。
その言葉にはっとした俺は「Sさん・・・」と言うと、彼女は顔を上げて目を閉じていた。
どぎまぎしながらそーっとキスをした。
するとSさんはすぐに舌を入れてきた。
キスもフレンチキスしかしたことがない俺は(おーっ、これがディープキスか!)と興奮し、唇と舌を吸いまくった。
バイトの帰りだから、Sさんは就職活動の学生のようなスーツ姿だった。
そんな格好をしているSさんが、ねっとりとディープキスをしてくるそのギャップに驚いたが、それよりもSさんのキスが、やたらと慣れているのにさらに驚いた。
「どっかに入ろう」と俺は言い、二人でホテルに入った。
俺はまだ童貞。
ホテルになんか入ったこともない。
平然を装いながら、なんとか部屋まで辿り着いた。
Sさんは「あー結構いい部屋じゃん!」とさっさとスーツの上着を脱ぎ、白いブラウス姿でまたキスをしてきた。
そして、「私、シャワー浴びてくるね」と、Sさんは手際良く風呂に入っていった。
ひとりぽつんと残された俺は、好奇心丸出しで部屋の中をうろうろ歩き回ったりしていたが、我慢できず、「Sさん、俺も入るよ」とがらがらと戸を開けて風呂に入った。
全裸のSさんは、ちょっとびっくりした様子だったが、にこっと微笑んで「なんか恥ずかしい」と言った。
風呂場で俺はSさんの首筋や腕に貪りついた。
Sさんの肌は赤ちゃんのようにすべすべで、女の人の肌はこんなにすべすべなのかと感動した。
(後で他の女の子ともSEXして気付いたことだが、Sさんの肌の綺麗さはダントツだった)
Sさんも俺の胸や腹を触りながら、少し石鹸の残った手で手コキをしてきた。
「うっ・・・」
俺はすぐにイキそうになったがなんとか堪え、わからないながらも手マンをした。
するとSさんは、「こういうところに、あまり来たことない?」と多少遠慮がちに聞いてきた。
俺の手マンがあまりに変なので、(童貞が)バレたらしいことはすぐに分かった。
そこで正直に俺は、キスとか服の上から胸を触ったことはあるが、エッチはまだなんだと言った。
「そっか・・・」
しばらく風呂でいちゃいちゃしたあと体を拭いていよいよベッドイン!
Sさんの胸や腹を吸うと、「あん・・・」とか喘いでいる。
(女の子って、本当に『あん』とか言うんだな・・・)
AVと同じように喘ぎ声をあげていることに新鮮な驚きを感じた。
興奮してきたSさんが今度は上になった。
Sさんは慣れた手つきで俺の乳首を触りながら首筋や耳にキスをし、さらに手で股間をしごいてきた。
俺はあまりの気持ちよさに息も止まりそうになった。
Sさんは乳首もペロペロ舐めてくれ、俺のへその辺りにも舌を這わせた。
そして、Sさんの顔が下にさがっていき、俺のあそこをぱくっと咥えた。
じゅぼじゅぼと音を立て、Sさんはピストン運動をした。
「あー!」と俺は思わず叫んでしまった。
Sさんは今度は舌先を硬くして、ペニスの下の方からすーっと舌を這わせたかと思うと、舌先で亀頭をレロレロする。
とにかくSさんのテクは慣れていた。
初体験の俺にも、(この人は相当上手なんだろうな・・・)と分かるくらい上手かった。
Sさんはそうやってフェラをしながら、手を伸ばし、俺の乳首をなでなでする。
「はあっはあっ」と、ときどき息をしながらもSさんのフェラは止まらない。
「このままだと、イッちゃいそうだよ」
俺がそう言っても、Sさんの口撃は休まることを知らない。
「Sさん・・・」
俺が頭をちょっと上げてSさんを見ると、Sさんは俺のを咥えたままこちらを見て、いたずらっぽく微笑んだ。
「O君気持ちいい?」
ぷはっとペニスから口を離してSさんが聞く。
「もう最高に気持ちいいです」
そう言うと、またぱくっと咥え、さっきよりもじゅぼじゅぼのスピードを早める。
「ああマジでいっちゃいますよ!いいんですか!」と聞くと、ピストンをしながら頷く。
「あーイクッ!イクッ」
大きな声をあげると、Sさんのじゅぼじゅぼのスピードはものすごい早さになった。
ピストンしながら、亀頭の辺りになると、ちゅーっと吸うような技を始めるではないか。
「あっ・・・!」
俺は声をあげ、Sさんの口の中でいってしまった。
声と共にSさんはぴたりと動かなくなり、下を向いたままSさんの口の中でドクンドクン波打っている俺のペニスが落ち着くのを待っている。
俺のペニスが収まった後も、Sさんは下を向いたままぴくりともしない。
「S・・・さん?」
口の中で出されて怒ってるのかなと心配になり・・・。
「なんかごめん。口の中で出しちゃって・・・」と言いかけると、Sさんは口を閉じたまま顔をあげ、小悪魔的な笑みを浮かべ俺の方を見る。
俺は慌てて「あっ、ティッシュ出します!」と言っても、Sさんは首を軽く振る。
「えっ・・・と、大丈夫すか?」
自分の精子の行方を気にしながら尋ねると「飲んじゃったっ!」とSさんは笑って言った。
なんか突然、緊張の解けた俺は、ホッとしつつも恥ずかしさと嬉しさのあまり「マジごめん!」と多少ふざけながら言い、Sさんをぎゅっと抱き締めた。
翌朝、めでたく正式に初体験をした。
初めての俺を優しくリードしてくれたSさんに、俺は今も感謝しています。